メガネレンズは薄ければ良い!訳ではありません

今日は、ちょっと難しいお話。
皆さんはメガネを購入の際、「レンズの厚み」には非常に関心があると思います。また、「レンズは薄いほうが良いに決まってる!」と思っていませんか?
確かに、レンズの厚さは自分で見ても、人から見られても薄い方が見た目にも良いですし、メガネ自身がちょっとでも軽くなるという効果もあります。
ただ、ここで問題が「薄型のレンズは色がにじむ!」という問題があるんです。
ここからがちょっと難しい話なんですが、メガネレンとしての大事な3要素があります。それが、「屈折率、比重、アッベ数」です。
屈折率とは、空気中(真空中)から光を通す液体や固体に光が入ったときに、 光が屈折される比率(真空中を1.00として)を屈折率といいます。 お風呂(水の屈折率は1.33)に入ったときなど、自分の足が短く見えたりするのも、光の屈折によるものです。
現在、メガネレンズには屈折率が1.50〜1.76まであり、大きい数字になるほど薄型のレンズというわけです。
比重ですが、液体または固体の場合、水(4℃)を1.00として同体積における重量比をいいます。 眼鏡レンズの理想である「薄くて軽いレンズ」とは、言い換えると、高屈折率で比重の少ないレンズ となるわけですが、高屈折率レンズは、どうしても分子量が大きくなってしまうので、比重も比例して重くなってしまいます。つまりレンズは薄くなったが重さはあまり変わらなかった というのが現状です。
そして、アッベ数ですが、光を通す液体や固体の光の分散具合を示す数値です。 虹を見てもわかるように、自然光にはいろいろな色の光が交じり合っています。 そして、それぞれの光線には、それぞれの屈折率が存在しています。 アッベ数が大きいほど、それぞれの光線の屈折率差が少なく、色にじみが少なくなります。 レンズにおいては、アッベ数が40以上でほとんど色分散が気にならないと言われています。 しかし、高屈折率(薄い)レンズになるほどアッベ数が小さくなってしまうのが現状です。
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つまり、余り度数の強くない人が必要以上の薄型を選ぶということは、アッベ数は低下し比重は上昇すると言うことです。
これは、見た目は良いが、光学性能などは余り気にしないということになります。
これまでの経験上、近視の方の場合、度数がS-3.00前後までは屈折率1.50で、S-4.50前後で1.60、それ以上で1.67〜で十分だと思います。(厚みはフレームの大きさにも関係しますが)
また、度数によっては標準タイプと高屈折タイプとの厚みがコンマ何ミリということもあります。めがね屋さんで良く相談され、よりよりレンズを選んでくださいね。

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