フチナシメガネのヨロイ(智)ネジ部分が破損!店頭で修理してみました。

今日は寒かった!数年に一度の大寒波ということで、本当に寒かったです。
ただ、積雪はそこまでありませんのでその部分では助かってます。

こんな天気の中でもお客さまがいらっしゃってくれますm(__)m
そんな中、修理のお客さまが。

「メガネが壊れてん~」との事。
どんな状態って確認してみると・・

あ!フチナシメガネ(ツーポイントメガネ)のヨロイ(智)部分が無い!無いというか、外れてる・・
フチナシメガネは外見上スッキリしてる、軽さやなどのメリットがあり、人気がありますが、レンズに直接穴を開けて止めている機構からこの様にレンズとメガネのパーツが外れる、もしくは、ネジが緩んできてガタツクなどのデメリットが発生します。

外れた側

 

問題無い側

フチナシメガネ好きな方(業界の方)写真を見て「あっ!」って思いましたよね?
そうなんです。このフチナシメガネ、ヨロイ(智)金具にレンズを止めるネジ部分が固定(据え付け)になってるモデルなんです・・

多くのフチナシメガネはこのメガネの鼻側のようなレンズの表面から裏面にかけてボルトが貫通し、裏面でナットで固定する形になっています。
通常、鼻側、耳側で同じ固定方法になっていて、左右2本ずつのネジ、両眼で4本のネジで止まっています。

ところが、このモデルは鼻側こそネジが貫通して留めていますが、耳側はネジが貫通していません。
ヨロイ(智)金具にネジ部分が固定されている(ネジの頭が無い)構造なんです・・

つまり、ヨロイ(智)部分のネジに問題があった場合、取り換えが出来ません。(金具が一体になっているので)
たぶん、スッキリ見えるデザインにという事だと思います。確かにネジの頭が見えないのでスッキリはしますが・・

で、お客さまがお持ちになった取れている方の部品を見ると・・

やっぱりね・・ネジが途中で折れてるよね・・・この長さしか残ってないとレンズをネジ部分が貫通しないので取り付けようが無いよね・・

となっております。
この様な場合、選択肢としては
1.メーカーにパーツの在庫を確認しパーツがあれば取り寄せて交換
2.修理を行う

になるのですが、このメガネ販売が10年程前。でも、もしかしてパーツがあるかな・・とメーカーに聞いたのですが、この色も、色違いも含めパーツは無し・・
やっぱり年数が経ちすぎてるよね・・
となると、修理になるのですが、修理となると日数の問題が・・(1週間~かかるので)

 

といことで、お客さまにご了解を頂いた上、やってみました!自分で修理!

まずは、残っているネジ部分を切り取ります。

で、切り取った後は、少しでも平らになるようにやすりで削ります。
もうちょっとの所まで来ました。
で、きれいになった後が問題!

 

このネジ取り付け部分跡に合うように、上から「穴」を開けていきます。
(穴を貫通させずに途中で止めて、ネジを固定する方法もあるんですが、今回は貫通させます)
最初はネジ部分の材質ですが、途中からはヨロイ(智)の金属材になります。
この穴あけが肝!実は初めての作業。とにかく、慎重にあけていきます。
しばらくすると、「あきました~」!「やった~」!

きれいにあきました。ここまで来れば、ほぼこの修理も終わったも同然。
後は、穴を広げて、一般的なツーポイントメガネの様にボルトを差し込んでレンズと固定していきます。

途中、レンズと金具のガタツキなどの調整もして。

完成~!

やった~!出来た~!

完成した全体図。
修理個所わかります?
写真向かって右側、掛けた時に左眼、耳側の金具が今回の修理個所。
フレームが上手く、ピンク系でしたので、ネジの頭もあまり目立たないかと思います。

この写真の後、お鼻部分のパッドも交換して、全体をクリーニングして完成です。
ということで、明日お仕上がりのお電話しようと思います(*^_^*)

今回は本当に上手く行ったと思いますが、これはお客さまの修理へのご理解と、破損状況、フレームの素材などの運が良かったかも?と思っています。
まだまだ、修理も修行が必要ですが、出来る事から頑張っていきたいと思います~

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