公開日:2022/07/03

プリズムメガネの作成例です。一般的には強度プリズムになるかな

今日は、プリズムメガネ(レンズ)についてのお話。

最近雑誌やテレビなどでも目にすることが多くなった「プリズム」という言葉。

物が2重に見えたり、寄り目が難しい、片目をつぶった方がよく見える、などがある方に使うことが多く、通常は眼科さんでの検査の上、処方箋を発行してもらいメガネを作成します。

一般的なメガネはメガネの度数を調整することによりピント(焦点)を合わせます。この時、眼から見ている視線が変化しません。裸眼時とメガネを掛けた時での視線の先は左右の眼は同じところを見ます。

一方、プリズムメガネの場合、裸眼時とメガネを掛けた時で視線の先の位置が変わります。先に書いた、物が2重に見えたり、寄り目が難しい、片目をつぶった方がよく見えるなどは右目と左目で見た時、視線の先が左右でズレている(違う場所見ている)事が多く、1つの物を見ているつもりなのに、眼から入ってくる情報は左右で別の物が見えている。それでダブって見えたり、片目をつぶった方が見やすい。などになることが多いです。
それでプリズムという視線を曲げるレンズを利用し、左右の視線を一致させて見ることにより、不快感を軽減させる効果を得るわけです。

その為、プリズムメガネの場合、度数は入れずにプリズムのみという事もあります。(左右の視線を合わせるだけ)
今回もほぼそんな感じでした。

といことで、作成のご紹介。
遠く用にメガネの処方です。
度数はほんとに弱い度数です。ただし、プリズムがちょっと多め。

一般的と言いますが、ほぼどんなメーカーでも片方で5プリズムのレンズまでは確認しなくても制作は可能です。(フレームの大きさやレンズ度数にもよりますが)
ただ、5プリズムを超えるとちょっと相談・・メーカーに製作可能か?などの確認が必要になります。

ただ、東海光学さんというメーカーさんがあるのですが、このメーカーさんかなり強度の度数や、プリズムも作成をしてくれます。
今回は度数自体は弱いのと、プリズム度数も大きくないので作成は問題なく可能です。

今回は厚みはこだわらず、価格もお求めやすくという事で、紫外線カットと撥水コートが付いたベーシックなレンズを選択。

仕上がってきました。

正面から見ると全然プリズムレンズじゃないじゃん!という感じですが・・

右眼用のレンズを上から見るとこんな感じ。
写真上側(人差し指側)が眼の方向。親指側がメガネの全面方向。指で押さえている側が耳側方向になります。

レンズの度数自体はほぼ無いのですが、耳側に向かってレンズが厚くなっているのがわかるかと思います。
光はレンズの厚い方向に曲がりますので、このレンズは耳側方向に光を曲げる作用を持たせたレンズ(メガネ)になります。

このメガネで少しでも、お客さまの違和感が軽減し、生活が楽になればな~と思います。

※補足ですが眼や見え方に違和感がある、夜運転すると白線が二重に見えるなどなどは安易にプリズムメガネを作ればいいという事ではありません。しっかり眼科さんで確認の上、指示を受けてくださいね。私たちはその指示の元、快適なメガネの作成のお手伝いを行います(^^)/

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