金沢市鳴和で生まれた地元のメガネ店。「1級眼鏡作製技能士」と「認定補聴器技能者」が親切丁寧に皆様のお手伝いを行います。

石川県金沢市の太陽めがね~1級眼鏡作製技能士と認定補聴器技能者が視生活のアドバイザーとして快適なメガネをお作りします

  • TEL.076-251-9902
  • お問い合わせはこちら
  • LINEで気軽に問い合わせ・ご質問
  • 友だち追加

補聴器Q&A 自分の聴力や聞こえってどの程度なの?

      2017/11/04

太陽めがねの補聴器Q&A 第3弾です。これまでのはコチラです。

さて、どなたでも、40歳を過ぎるあたりから徐々に、聴力が低下しはじめると言われています。

では、自分の聴力や聞こえってどの程度なのでしょうか?
聴力の低下はなかなか自分では気が付きにくいものです。このコーナーでは、質問に答えていくだけで、簡単に自分の聞こえについてチェックすることができます。普段、自分の聴力や聞こえについて知る機会は少ないのではないでしょうか。ご家族と一緒にぜひ一度聞こえのチェックをしてみてください。

以下のチェックシートでも簡単に聞こえの状態をチェックすることができます。(日本補聴器工業会のニュースレターより)
あてはまる項目をチェックしてください。あてはまる項目の合計が目安になります。

それでは、各チェック項目について解説します。まず、どうしてそういう現象が起こるのかを正しく理解することが大切です。

・会話をしている時に聞き返すことがよくある。

加齢に伴う難聴は、高い音から次第に聞き取りが難しくなります。

日本語は、比較的「子音(高い音)」+「母音(低い音)」で構成されていることが多いため、例えば”竹下さん(Ta-Ke-Shi-Ta-Sa-n)”という言葉が、
子音(T,K,Sh,T,S)が聞こえなくなり、”あえいああん(a-e-i-a-a-n)”という風に聞こえてしまうのです。
このような症状から、聞き返すことが多くなることがあります。

 

・後ろから呼び掛けられると気付かないことがある。

一対一で話している場合は、相手の表情などから話しかけられている内容の判断も可能であるのに対し、後ろからの呼びかけには対応出来ない場合があります。

・聞き間違いが多い。

本来、健聴者が聞き取る言葉に対して、聴力が低下した場合は、個々に聞こえにくい周波数(音の高低)があるために違う音に聞こえ、結果的に、言葉の聞き違いが起こりやすくなります。

・見えない所からの車の接近にまったく気がつかないことがある。

「聞こえ」の力が弱ってくると、音の方向感・音を捉える距離感が弱くなります。そのため車が身近に接近するまで、音を捉えることが出来ず、車の接近に気がつかない場合があります。

・話し声が大きいと言われる。

人間は常に自分の声を聞いて、声の大きさを調節しています。声が大きいということは、聴力が低下し、自分の声の大きさを把握できなくなっている場合があります。

 

・集会や会議など数人の会話でうまく聞き取れない。

数人以上の会議などでは、どうしても相手との距離が離れるため、人の声は小さくなり、「聞こえ」が低下してくると聞こえにくくなります。また、周波数分解能や時間分解能が劣化してくると、数人の方が同時に話し出すと、聞きたい人が何と言っているのかも分かりづらくなります。

・電子レンジの「チン」という音やドアのチャイムの音が聞こえにくい。

加齢性の難聴は高い音から徐々に聞こえにくくなっていきます。電子レンジの「チン」という音やドアのチャイム音は比較的高い周波数の音になります。これらの音が聞こえにくいということは、加齢性の難聴が進んでいるのかもしれません。

・相手の言ったことを推測で判断することがある。

「聞こえ」が悪くなると、「何度も聞き返すのは申し訳ない」「聞き返すのは面倒」などの理由で相手の言ったことを推測で判断してしまうことがあります。
高い音から次第に聞き取りが難しくなり、聞こえる部分の音から推測して言葉を判断してしまうことが多々あります。
例えば「竹下さん(Ta-Ke-Shi-Ta-Sa-n)」という呼びかけが、母音の強調によって「あえいああん(a-e-i-a-a-n)」と聞こえます。そこから聞こえた音のイメージから推測して「あれはいかん」?と判断してしまうことがありえます。
このような状態が続くと、相手に何度も聞き返すことができなくなり、勝手に類推して
“竹下さん”→・・・・→”あれはいかん”
という間違えた解釈をしてしまう機会も多く、会話が成り立たなくなってしまうため、周りとのコミュニケーションを取れなくなり、本人は孤立してしまうケースが目立ちます。
また同様に、会話の相手に早口で話される場合も、スピードについていけずに聞き取りが難しくなり、推測で言葉を判断してしまうことがあります。

・騒音の多い職場や大きくうるさい音のする場所で過ごすことが多い。

騒音の多いところやうるさい環境に長く居ることは、それだけで難聴になりやすい状態にあると言っても過言ではありません。携帯型音楽プレーヤーなどもなるべく音量は控えめにして聞き、長時間の連続使用も避けましょう。耳を休ませることも大切です。

・家族にテレビやラジオの音量が大きいと言われることがよくある。

聴力が低下している人がテレビを見る場合、少しでも聴き取りやすいようについつい音量を上げるため、どうしても音が大きくなってしまいます。

そのため、一緒にテレビを見ている人にとっては、うるさいと感じる音量になっていることが多いようです。

年配の方にはテレビが非常に大事という声を店頭でもよく聞きます。最近の補聴器はテレビの音を「テレビのスピーカーから出た音→補聴器が音を拾って処理→耳に届ける」というのではなく、「テレビからの音を無線で飛ばす→その電波を補聴器が処理→耳に届ける」というように、音のデータを直接補聴器に送ることが出来、非常にクリアにしっかりと聞くことが出来るモデルもあります。

 

 

聞こえのチェックはあくまでも目安ですが、日頃から聴力チェックを行い、聴力の低下が疑われたり、気になることがあった場合には、すぐに耳鼻科の専門医に相談されることをおすすめします。また、本人の自覚と周りの家族の感じ方が違う場合も多くあります。「聞こえ」の問題を家族全員で共有する意味からも、本人と家族が一緒にチェックするのがいいでしょう。
もちろん、太陽めがね店頭でもご相談をお受けしていますのでお気軽にご相談お待ちしておりますm(__)m

 

 - 補聴器, 補聴器Q&A

  関連記事

秋の補聴器新作情報!ワイデックスの新作セミナーの巻~

前回、グッチの新作展示会のご紹介をしましたが、折角の東京ということで、この日はいくつかの展示会などを巡っております。 遊び時間は無く、きっちり仕事を詰めています …

nagare.jpg
補聴器も安心・しっかり使用してもらう為に。金沢・太陽めがねでは認定補聴器技能者を目指しています

8月、9月の在庫処分市には多くのお客さまにご来店いただきました。お礼が遅くなりましたが、ブログ上でもご挨拶させていただきます。ありがとうございました。 そんなセ …

これから寒くなります。補聴器をお使いの方へ電池の持ちについてです

寒くなってきました。寒くなってくるとご注意頂きたいのが、補聴器の電池についてです。 補聴器で使用する、空気電池の使用可能時間は、周囲の湿度と温度に大きく影響され …

太陽新聞4月号出来上がり~

太陽新聞4月号出来あがっております。 今月は「レンズレンジャー」ということで、これからの季節に欲しくなる、メガネレンズの「色」について書いてみました。 同時に紫 …

dairi.jpg
「総合支援法」(旧自立支援法)による補装具(矯正眼鏡・遮光眼鏡・補聴器)の取り扱いを行っております。

今日は障害のある方の福祉についてです。 太陽めがねでは障害者の方の支援を対象にした「総合支援法」(旧 自立支援法)による補装具(矯正眼鏡・遮光眼鏡・補聴器)の取 …

太陽しんぶん6月号のご紹介~

太陽しんぶん6月号が出来上がりました。 今回は先月開催の太陽めがね感謝祭の模様を中心に紙面構成させていただきました!! 改めてになりますが、ご来店いただいた皆様 …

補聴器Q&A 補聴器の種類と特徴について

補聴器には形や機能によっていろいろなタイプがあります。それぞれのタイプの特徴を知り、自分にピッタリの補聴器を見つけましょう。 難聴者が補聴器を使う目的は、主に言 …

widex1.jpg
より快適に生活する為に、補聴器のご紹介

太陽めがねでは「補聴器」もお取り扱いしております。 以前はメガネのみ取り扱っていたのですが、近年お客さまからの問い合わせがあり、取り扱いを考えていました。 また …

ついに補聴器も充電式に!ワイデックスのハイブリッド充電補聴器

どうもです!認定補聴器技能者の店長です 今日は、ついに補聴器も充電式に!ワイデックスのハイブリッド充電補聴器のご紹介です。 意外と知られていませんが、補聴器も動 …

P1010040.JPG
5日間に及ぶ講義が無事終了しました。補聴器技能者基礎講習会に参加です

月曜日から5日間に及ぶ東京での講習会が無事終了しました。 今回、補聴器についてきちんと基本から学びたいと思い、財団法人テクノエイド協会が主催する、補聴器技能者基 …