公開日:2006/08/10

メガネフレームのあれこれ(その2)ナイロール編

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昨日からお話しているメガネフレームの形状によるあれこれ話。
メガネフレームは形状により、
1.メタル枠(レンズの周り全てがフレームでカバーされているもの)
2.ナイロール枠(フレームがレンズの半分程度であとは無いもの)
3.ポイント(ツーポイント)枠(レンズの周りにフレームが無く、レンズに穴を開けるもの)
に分類できると昨日お話しました。
昨日はふち無しメガネの(ツーポイント枠)についてお話しましたが、今日は、2.ナイロール枠(フレームがレンズの半分程度であとは無いもの)
についてのメリット・デメリットについてお話したいと思います。
まず、基本的にはフレームのデザインにもよりますが、通常、レンズの周りの半分ほどがフレームで囲まれ、残りの部分のレンズがむき出しの状態になっている物を言います。
レンズ保持の機構としてはレンズ側面(レンズを横から見たときに厚みを感じる部分)に細い切り込みを入れます。その切り込みに沿ってナイロン糸(釣り糸の様な物)を通し、フレーム部分でそのナイロン糸を留めてレンズを保持しています。レンズを吊り下げるようね形式です。
レンズへの切り込みはレンズ全周に入れます。この為、フレーム側もレンズの切り込みに対応できる出っ張りが付いています。
このタイプのメリットも昨日のツーポイントと同様「すっきりとしたデザイン」が特徴です。また、フチナシ枠と違い、使っているうちにネジが緩んでメガネ自体ががグラグラするということもありません。なので、「すっきりとしたデザインを保ちつつ、強度的にも優れている」これがナイロール枠のメリットです。
しかし、ナイロール枠もまた、デメリットもあります。
レンズをナイロン糸で吊り下げて保持しているのですが、このナイロン糸は時間が経つと当然劣化してきます。また、結構な力も糸に掛かっています。この為使用しているうちに突然糸が「プチッ!」と切れるということが起こりえます。こうなるとレンズはポロッっと落ちてしまい、メガネとして使用出来なくなります。
ただ、この糸はメガネ店で直ぐに張替えが出来るのでレンズとフレームをお持ちいただければ、5分〜10分ほどで直ります。
また、遠視や老眼などの凸レンズの場合、全て枠があるものに比べて同じ度数でもレンズの厚みが厚くなってしまうことがあります。これは、レンズの側面に切り込みを入れる構造のためレンズ側面はその切り込みを彫れる分だけの厚みが必要になります。この為、場合によってはレンズをわざと厚くする必要があるわけです。
なので、遠視の方や老眼などで凸レンズを使用されるかたはちょっと注意が必要です。
今日もざっと、お話しましたが、メガネフレームはデザインだけではないそれぞれのメリット・デメリットがあります。実際に掛けてみて、メガネ店でよく相談されてみるのが一番かと思います。
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