公開日:2020/12/12

片眼13プリズム!強度プリズム加工の遠近両用メガネを作成しました。

片眼13プリズム!強度プリズム加工の遠近両用メガネを作成しました。という今日のブログタイトル。

はっきり言って、今日のブログは業界人向けかもしれません・・でも、困っているお客さまがいて、お知らせすることが出来ればと思いお知らせします
ちょっと特殊な遠近両用メガネの作成事例です。

まず、プリズムメガネについて。
ざっくりな言い方になりますが、「片目で見れば、物は1つに見える」。でも「両眼で見ると物がダブって見えたり、ずれて見えたり、完全に2つ見える・・」
そんな方がいらっしゃいます。原因はいろいろあり脳の問題もあるのですが、眼球を動かす筋肉が上手く動かなくて、動かなくなって目の位置がずれ、左右の目からの情報にズレが生じ、ダブって見えたりとなります。
そのズレをレンズで補正し1つに見えるように出来る場合があります。それがプリズムメガネです。

今回も、病院からの処方箋で作成しました。

しかも、年齢もほどほどで遠近両用めがねでという事・・
で、いただいた処方箋を見てちょっとビックリ・・
だって、右眼が13プリズム、左眼が12プリズム!左右で13プリズムでは無いですよ!片眼で13プリズムです!!
しかもレンズに組み込みでとの事・・
看護師さんか視能訓練士さんかわかりませんが、この処方箋の度数を測定した方が凄いです!!

さて、こうなると作成できるメガネレンズ探しからです。一般的にはプリズムを作成できる値は3プリズム。多くても5プリズムまでというところがほとんどです。

それが13プリズム・・ということで、作成できるであろう「東海光学」さんに聞いてみたところ、1品種のみ作成可能ですよ!という返事が。
やった~!すご=い!

で、出来上がってきました。東海光学さんの脳科学レンズ・レゾナスシリーズで、世界一薄い素材1.76材を使った遠近両用レンズです。

いや~ほんとに作れるんや~・・

右で加入が+2.50、13プリズム入ってます。

で、左は12プリズム。左右足すと25プリズムが入ります・・

はい!出来上がりました。こんな感じです。(レンズ欠けているように見えますが、下の台の傷です。紛らわしくてすみません・・)

プリズムが入らない方は極限まで薄くなってます。

フレームに組み込みました。はい!出来上がり!

正面から

上から見るとちょっと厚みは目立ちますが、後ろ側に出ているので・・この辺りは仕方ないかと・・

肝心の見え方ですが、お客さまにお渡ししたころ、「1つに見えるわ~との事!」
凄い!と同時に良かったです!!

 

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