災害時にメガネが曲がって(メガネがゆるゆるで掛けても落ちてくる)ズレ落ちてしまう時の簡易修理法

ご存じのように、石川県で「令和6年能登半島地震」がおこりました。
この記事を書いているのは令和6年1月12日。発生から10日以上経ちましたが、まだ安否不明者もおり、孤立場所があったりとまだまだです。

もちろん、まだまだ避難所で避難されている方も多く寒さの中1.5次、2次避難という流れの最中です。

そんな中、メガネ屋さんとしてのお手伝いは?と日々考えるのですが、今はまだやみくもに能登方面への移動を控えるお達しもあり、現地へ行くことは出来ません。

でも、情報ならお話しできるという事で、今回記載させていただきます。

まず、メガネのネジが外れてしまった!という対処方法については以前のブログで書いてありますが、改めてリンクをご紹介します。

404 NOT FOUND | 太陽メガネ

この方法は腕のネジがメインです。レンズを止めるネジの場合はセロテープでメガネ本体と止める方法が一番良いと思います。

セロテープが無い場合は絆創膏など粘着力のあるもので代用してください。多少視野は狭くなりますが、ネジさえ手に入ればすぐに治るのでしばらく凌いでください。決して接着剤は使わないでください。(接着剤を使うと後から直しにくくなります)

そして、今回ご紹介するのは「メガネがゆるゆるで掛けても落ちてくる」という場合の対処法です。

物が当たったり、ぶつかったりしてメガネがずり落ちる!いうのは普通でも非常に多い案件です。
本来はメガネ屋さんで工具を利用し直さないといけないのですが、緊急時用という事で、あくまで緊急対処法になります。

では、早速ご紹介。

下の写真の様に、メガネの幅が広がって落ちてくる場合、ほぼ、このメガネ正面と腕部分をつないでいる「L字」の金具が外側に開いてしまっている事が原因です。
なので、メガネのネジを締めても直りません。この腕の付け根のネジは締めても腕の開閉の硬さが変わるだけで、幅自体は変わらないのです・・
根本的に直すには外側に開いたこの「L字」部分を工具で内側に戻すことになりますが、非常時は出来ません。

なので、これを使います。下の写真に見えるものはセロテープです。
セロテープが無い場合は粘着力があるものが良いです。絆創膏などは厚みの面からも良いと思います。
セロテープを粘着力の無い方を内側に丸めて、外側全周が粘着のあるようにします。(両面テープみたいになりますね)
この時、テープの長さはあまり多くなくても大丈夫です。

丸めたテープを下の写真の様にメガネ前面のL字部分と腕部分の間に詰めてください。
それで、詰めたら一度普通にメガネを広げてみてください。もしもっと狭くしたい場合はセロテープをさらに折ったりして高さを出してください。
ここで粘着力のあるものを利用したのは、広げた際に落ちないようにするためです。
掛けはずしの際に落ちたり、使って動くたびに落ちてしまうのを防ぐためです。

この用になります。この厚みでメガネの幅を狭めています。

左手側(向かって右側)のみまずはしてみました。
幅が狭くなったのがわかるかと思います。
片側だけ出来たものと、やる前の写真を並べてみました。
比較すると幅が狭くなったのがわかるかと思います。


反対側も同じようにとめて。両方とも取り付けるとこんな感じになりました。

で、完成するとこんな感じ。
両方共の幅がしっかりと狭くなりました。

あくまで緊急的な方法なので一時しのぎですが、メガネのずり落ちが少しでも軽減できればと思います。

今回の災害のみならず普段の生活でも広がる事が多いと思います。
よろしければ覚えておいてください。

もちろん、落ち着きましたら太陽めがねまでお持ちください。いつでもお直しします。

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